-ひゅるひゅるひゅる〜っ-
-ずささっ!!-
「とりゃあっ!!」
「しまった〜〜〜っ!!うぬぬ〜〜っ!!」
な、なんて壮大なスケールの
流しそうめんなんだ!
あ、あんな山のてっぺんから、
わざわざ…!
「おおっ、やっておりますな!」
「むぅ…!
…またワシの書物がびしょ濡れじゃ…!
…それにお気にの枕もの…!」
「今年は水不足が一段と深刻になりましたので、
心配ご無用ですぞ♪
濡らす程の水があり申さん!
はっはっはっ♪」
「…そうかっ!
今年はワシも安眠できるのじゃな!
良かった良かった♪
お気にの枕を高くして眠れるわの♪」
そ、そこ…!?
み、水不足は…?
「今年より、
植衛門どのの新たな試みも
上手くいきましたので
もう水が飛び散ったり、
先生の部屋にそうめんが落ちることは、
ありませんぞ♪」
「さすが植衛門どのじゃな♪
…良かったワシの枕!」
…そうめんまみれの部屋って、
ちょっと見てみたいかも…!?
-ひゅるるるるる-
ありぇ!?
いまそうめんの固まりが、
空を飛んでいたぞ!?
-ひゅうううう〜-
-バシッ!-
「おおっ、御見事♪
そうめんが空を舞っておりますぞ!」
「うむっ♪
汁ひとつ飛び散っておらぬ、見事じゃ!」
「さすがは植衛門どの!」
-タッタッタッ-
-プゥ〜-
「おお〜っ!
殿方!
ご覧になられましたか~っ!?」
「おおっ♪植衛門どの!
実に見事じゃの〜♪」
「ありがとうございます!
皆の力が大きかったようで~!」
-プゥ-
「これなら、うまくいきそうじゃの♪」
「はいっ!」
何の話してるのかな?
そうだ、今のうちにおりぇもそうめんを!
-いそいそ-
-モグモグモグモグモグ!-