その名はウォ〜ブンチュ♪


−ピキン!ピキピキ!−

「ふんぬっ!」


おおっ!
バックブリーカー!


「おわっ!ロッカ!?」

「すげえ!」

「や…やるじゃねえか〜!」

「やりますねぇ〜!」


-ブンブンブン!-


今度はジャイアントスイング!?


「キ、キニスキー!?」

-ポ〜ンッ!-

「投げたっ!?」

「落ちてくるぞ!逃げろ!」

-スタコラ!スタコラ!-

-ヒュ〜!-

-ズッドーンッ!-


「このへんでトドメ…
もといフィニッシュだっ!」

-ピキピキピキピキ!-

「あっ!?ありぇは!?…うぉ〜ぶんちゅ!?」

「三賢者のマーク!?」

「ありぇ?
アヒルどの、知ってるの?」

「それはもちろん…あっ!」

「あっ!ゴンタが元に…」


-ピキピキピキピキ!-


「ウホ〜ッ!キンニクが眩しすぎるぜ!
目が潰れる…!」

「ほらよ〜!サングラスだ〜!」

「こいつは助かるぜ!」

-スチャ!-

「ぷっ!」

「…クッ!」

マサルとイサオが、
めっちゃくちゃヤンキー風に
なってるじゃまいか♪


-ピキピキピキピキ…-


「ゴンタ〜!」

-キュキュキュ…-

「良かった…!元に戻ったね、ゴンタ!」

「でも…相当、弱っていませんか…?」

「心配ない。
私が筋力を分けあたえよう」

「き…」

「筋力を…?」


筋力って…
分けあたえるものなのかな…???


「ホウリャ!」

-ピキピキピキピキ!-

「ぎゃあっ!」

「目がっ…!」


目が潰れる!


「オイ〜ッ!サングラスは常備しとけ〜!」

「あ、ありがとう、イサオ…」

「ありがとうございます、イサオさん!」

「礼にはオヨバね〜!」

-スチャ!-

-スチャチャ!-


…おりぇたち、IBM?

…違った、
BMIだ♪



謎のマッチョサギ、ヘロン!


「オイッ…なんだあの強さは…?」

「ぜえ〜っ…ぜえ〜っ…」

「4人がかりでも…
勝てそうにありませんね…!!」

「起きろ〜…子分ども〜…」


「ピギャーーーッ!!」


なんて強さなんだ…!!
全く歯が立たない…!


「ピギャーーーーッ!!!」

-バリ〜ンッ!!-

「…うわっ!!」


窓の破片が飛び散ってくる!!
危ないっ!!


「みんな避けてっ!!」

「うおっ!」


-ババッバッババリンッ!!!-

-パラパラパラパラ-


…んんっ?
頭に…振ってこない?
ありぇりぇ…?

-ヒョコ-


「大丈夫ですか!?」

「おおっ…なんとか…
あっ!?」


「無事か?」

-ピッキーン!-


「…誰っ!?」


なんだ!?
あのスゴい筋肉の持ち主は!?


「私はヘロン。
この場は私に任せるといい!」

「任せるとって…」

「ドウリャ!」

-ピッキーン!-

「うわっ!!筋肉が眩しい!!」



「今、元の姿に戻してやるぞ!
火ギツネよ!」

-ピキピキーン!-

火を吹くゴンタ!


-スッタタタタタッ!!-

「大丈夫ですか!?じっぺいさん!!」

「あっ!アヒルどの!!
大変なんだ!!
ゴンタがっ!!」

「まさかっ!?
あの怪物に!?」

「そうなんだ!!
どうにかしないと!!」

「そうとあれば…!
やるしかありませんね!!」

「うんっ!!」

-ヒョイーン!!-

「覚悟っ!怪物!!」

「ああっ!?」


しまった!
なんかアヒルどの、勘違いさせちゃった!


「違うんだ、アヒルどの〜!!
そいつがゴンタの…!」

「大丈夫!
今、吐き出させます!!」

「ええ〜っ!?」


ダメだ、こりゃーっ!!
完全な誤解になっちゃってる!!


-ドドドドドドッ!-

「どうした〜!子分ども〜!?」

「ありぇ!?イサオ〜!?」


うわ〜!
最悪のタイミングだ〜っ!!


-ヒュン!-

-ドスッ!-

「キュギャギャーーーッ!!」

「探したぜ!
世話を焼かせやがってよう!」

「マサルまで〜!?」


ああっ…もうダメだ!
この事態は止めようがないぞ!?


「二人とも無事でしたか!
これなら勝てそうですね!
あの怪物にゴンタが!」

「なぁ〜にぃいいいっ〜!?」

「そいつはヤベエ…!!」


ああっ、みんなの気立ての良さが裏目に…!!


「違うんだ!!
そいつがゴンタなんだ!!」


「テイッ!!」

「オラ〜ッ!」

「ソラ!」

-ピシッ!-

-ドカッ!-

-ドスン!-


「ああ…もうダメだ…」


「キュギャギャギャギャガ〜ッ!!」


デエエイッ!!
こうなったらもうヤケクソだっ!!


「でりゃああああぁ〜〜〜っ!!」

-ピョイ〜ン!-

小屋の中は不透明?


-タッタッタッ!-

-タタタッ!-

-タッタッ…-


「…」


また迷子になっちゃった…


-キュイ?-

「へへ…どうしよう、ゴンタ?
またおりぇ、迷っちゃった…」


今まで、迷子になったことなんて、
そうそうないのに…

なんでこの小屋に入ると…?


「ありぇ?
あのガラス窓、直ってるぞ?」

-トコトコトコ-

「この前の小屋とは…
やっぱり違う小屋…なのかな?」


それにしては、あんまりにもそっくりすぎる…
一体、ここはなんなんだろう…


「ねえ、ゴンタ、ちょっと怖くなってきたから、
出ようか…ありぇ?
…ゴンタ?ゴンタ?」


-キュキュキュキュキュ!-


「ちょっとゴンタ?
どうしたの?」


-キュキュキュキュキュキュキュキュ!!-


-ズズッ…!-

-グズズズズッ!-


ええっ!?
ゴンタが大きくなってる!?


「ゴンタ!?ゴンタ…!?」


-キュゴゴゴ〜ッ!!-


「ええっ!?ゴンタ〜ッ!??」


-ボボワワーッ!!-


ゴンタが火、吹いたーっ!?


-キュボワワ〜ッ!!-


「うわっ!!アッチィ!!」



またしても奇妙な小屋


「ねえ、アヒルどの…
あの小屋って行きにも見なかったっけ?」

「そう言えば…でも数字が増えていませんか…?」


-ひゅどろ〜ん-

-ずび〜ん-


「なんか…気持ち悪いよね…」

「避けて通りましょう!
無駄な時間を取られるかもしれませんから…」

「なぁにビビってんだ〜!オラ〜ッ!」

-とっつかと〜!-

「ああ!イサオ〜!?」

「待ってください!
イサオさ〜ん!」

「ほっとけ、ほっとけ!
あんなやつ!」

「マサルさん、怖いんですか?」


おっ、アヒルどのがマサルを…


「なにっ!?
俺がビビるわけねえよっ!
行ってくらぁ!」


おおっ!
マサルが…!


「アヒルどの…今の上手いね♪」

「ハハハ!
この場合、出来るかぎり助け合わないと…
イサオさんが心配ですから、行きましょう!」

「うん!」


-タッタッタッ!-

-キュイ?-


「あれ?
ゴンタは…?」