「なあ…ちょっくら聞いてもいいか?」
やけに真剣なマサルだな…?
「なに?どしたの?」
「あの、アホが入ってくると、
進む話も進まないからな…
手短に教えてくれ」
「アホ?ヒドイなぁ…マサルったら…
またそんなこと言って…!
友達、減るよ?」
「…話が進まねぇ…」
「あっ、そっか…ゴメン…
でもさ、やっぱりそんな言い方は良くないよ…」
「…」
「やっぱりさ、相手の事をそんな風に言っちゃったら、
そこで全部、オシマイじゃまいの…
そこは…ねぇ…?」
「…口が悪くてな」
「そっか!なるほど!
…んで何、話って?」
「…」
「なんで額を押さえてるのさ?
…もしや頭痛?
カッコントウ、いるっ!?」
「…ありがとよ…直ぐに治るぜ、お前が話し出せば…」
「…んんっ?心の悩みか…
なるほど…」
「…お前の言う、
‘あっちの世界’ってやつに興味がある…」
「ホントッ!?ほんとに!?」
「ああ…」
うわ〜っ!!!!
「実は、そんな場所が本当にあるんなら、
俺も行ってみてぇ…!
こっちの世界は真っ平御免だぜ…」
「なんで…?」
「そりゃあ、お前だって見たろ…?」
「…」
「俺はもっと自由になりてえ…」
「…でもさ、こっちの世界も、
そんなにあっちと変わらないよ?」
「…」
「違いと言ったら、善と結いがないことくらいかな…?
最初はゆいま〜るがないと思ったけど、
今はこっちにコンペテタがあるってわかったし♪」
「…コンピュウタな」
「そうそう、そのコンペテタ♪」
「…そっか…」
-スック-
「おりぇりぇ?もうイイの?」
「…ああ」
ちぇ…
折角ならカッコントウのスゴさを
試して欲しかったのに…
-ショボ〜ン-
「か…カッコントウが必要かもしれねえなぁ…!」
「ホントッ!?」