−ヒュ〜ッ!−
「…ぁぁあああうぅ〜〜〜!!!!」
じっ!地面にぶつかるっ!
−ふぅわっ−
「うぉわっ!?」
−ひゅわん−
−すとん−
…ちゃ、着地できたぁ〜〜〜っ!!!!
「ふぁぁぁぁっ!
死ぬかと思ったっ!」
「はっはっはっ!
どうしたにょるじっぺい、じっぺい!
腰が抜けたかの!?」
「…ぬっ、抜けました…!」
−カタカタカタ−
なっ、何かに掴まらないと立てないぞ!
「こ、怖かったっ!」
-カタカタカタ-
「…そして…楽しかったぁ〜♪」
「はっはっはっ!
着いたぞ、にょるじっぺい!じっぺい!
ここは火の山よりほどない土地、
‘修験者(しゅげんじゃ)の山’じゃ♪」
…ありぇ?
なんでかまた、2度も呼ばれたぞ?
「…シュゲンジャ!ってなんですか?」
「修験者とは山野を歩き、
己が霊力を高めた者達のことじゃ!」
「れ、霊力!?
霊力って本当にあるんですか!?
…魔法みたいにっ!?」
「先ほどまで飛んでおったではないか!
あれは霊力じゃ!」
「おりぇはてっきり、
なにかの動力があるのかと…」
「おもしろいことを言うのう!」
「いやぁ、そんな冗談は…♪」
−ポリポリ−
「でも確かに飛んでた感覚が、
まだ体に残ってます!
体がふわんふぁんしてますもん♪」
-ほよほよほよ-
「ここは我が故郷♪
火の山に至る道は、
ここより続いておる!
しばし休んでいくがよいぞ。
皆で饗うぞ♪」
「やったぁ!
ご飯が食べりぇるぞっ!」
−ぐぅぅぅうぅ!−
「はっはっはっ!
早速何か馳走しよう♪」
「ひゃほ〜っ!」
−とっとっとっ!−