そろそろ火ギツネを…


-ぽつ〜ん-

「…はぁ…」

-とぼとぼとぼ-

-たすっ-

ふぅ〜〜

植衛門おじさんにもう一度、黒い箱を預けたら、

…することがなくなっちゃったなぁ…

…この山に来てから、

随分いろんなことを教わったけど、

頭の中が整理できてないし、

まだ知識を活かす機会も少ないなぁ…

-ぽふっ-

…こんなとき巻物があればなあ…

いろいろ覚え書きを読み返せるのに…

「…ふぅ〜」

…考えても仕方ないか!

無いものは無いわけだし

それにしてもおりぇは、

一体どこで、草一文字や巻物を

なくしちゃったんだろう?

こっちに来るときの

‘大河’を渡ってくるときには、

ちゃんと持っていたはずなんだけど…

-かこ〜〜〜んっ-

あっ!

ここまでおじさんのところの添水(そうず)が

聞こえてきたぞ♪

やっぱり朝はいいなぁ〜!

山の霊気を分けてもらう感じだな♪

「よしっ!」

-すっく-

「シンヨウ先生に、

この山を立つことを伝えよう!」

火ギツネを探して、森を守らなきゃ!

-タッタッタッタッ-