火の山!


-トコトコトコ-

「それにしても何だったんだろうね…?

あの小屋は…」

「不思議な話ですね…

出口と思った方向が入り口だったなんて…

そんなに広い小屋には見えなかったのに」

「そうなんだよ!

全然、見かけと違うんだ!

おりぇ、相当走ったのに、

出てみたら直ぐ裏側だったからビックリして…!」

「本当に奇妙な小屋ですね…」

-ぷるぷるぷる-

「そんなこと言って、

ビビって小便チビったんじゃないのかぁ〜!」

「そんなことしないよ…!!

まったくイサオは…!」

「まあまあ、無事だったわけですし」

「そろそろ、火の山だぞ〜!

心してかかれや〜!」

「…はいはい…!

それにしてもスゴい熱だね…!」

「噂に違わぬ火山ぶり…!

私、初めて来ましたよ!」

「そうなのっ!?おりぇ二度目♪」

ア「へぇ〜!…あっ!」

「ふぇ?」

ア「今、火ギツネがっ…!」

「あっ…!」

「待てやコラ〜っ!」

「あっ、イサオ!」

-タッタッタッ!-

「待ってください!私も…!」

-トットットッ-



立て付けの悪い窓


-タッタッタッ!-

「お〜い!イサオ!

…って、あれ?いない…」

-ガタガタガタガタ!-

「うわっ!何だ、あの窓!」

-ガタガタガタガタッ!-

-ゴドッンッ!-

「うわっ…!」

-ガシャーンッ!-

-パリン…!-

「…危なかった!

それにしてもいきなり割れるなんて…!」

-ガタガタガタ…-

「立て付けが悪かったんだな!きっと!」

-タッタッタッ!-

「お〜いっ!イサオ〜っ!」


-ガタガタガタ…-



不思議な小屋


-ぬどぉ〜ん…-

「なんか陰気な建物だね…」

「そうですね、陰鬱な感じというか…」

「ぬぁにビビってんだ〜!?」

-ぷるぷるぷる-

「あっ、行っちゃった…!

お〜い!待てよ、イサオ〜!」

-タッタッタッ!-

「まっ!待ってください、じっぺいさん…!」

-ヒュー…-

「こんなところに一人で置いてけぼりとは…」

-ヒュ〜-

「…怖い!」



-タッタッタッ-

「どこだ〜イサオ〜!?

…いないなぁ…」

「…ぬぁにぃ…こらぁ…!」

「あっ!イサオだ!」

-タッタッタッ!-



勇敢なる子鹿、イサオ!


-ズルズルズル-

「大丈夫、アヒルどの?」

「なんとか…」

「でも、良かったよ!

結果的に一緒に旅を出来て…」

「なぁにぃ気持ちの悪いこと言ってんだ〜!」

「うるさいなぁ、もう…!」

「ブチブチ言ってる暇があったら、

本気で歩けや〜!コラ〜!」

「ハイハイ…本当にうるさいんだから、

おチビのくせに…マーシィみたいだな!」

「なぁんだとコラ〜!?

俺の何処がチビだってんだぁ〜!?」

「どう見ても全身が!」

ア「クッ…!」

-ぷるぷるぷる…!-

「イサオ、もっとリラックスしなよ?

力み過ぎだよ!」

「ぬぁ〜にぃ〜!?

この気の抜けた炭酸ニャロ〜め〜!!」

「まあまあ二人とも…」



アヒルどのとの別れ?


-トタトタトタ-

「…さあ、そろそろですか!」

「じゃあ、この辺で…」

-ボトン…-

「なんか…寂しいですね…」

「そう言わないでください…また会えますよ!」

「…そうですね…また…!」

「それにしても…いない…

ここで待ち合わせのはずなんですが…」

-ぷるぷるぷる…!-

「なぁに~無視してくれちゃっててんだ~!

コラァ〜!」

ア「なっ!?」

「ほぇ!?」

-キョロキョロ-

ア「誰もいない…?」

「でも今、スゴい声がしたよね!?

ひび割れた鍋が鳴ったような声が…!」

「だぁれがひび割れた鍋だぁ〜!

このトンチキがぁ〜っ!」

「ほへっ…!?」

-キョロキョロキョロ-

ア「あっ…!」

「なんだこの子鹿は…?」

「俺がイサオだ!覚えとけコンニャロ〜!」

ア「ひどく言葉遣いが…」

「その上、態度もデカい…」

「なんだとこのヤロ〜ッ!?」

-ドスッ!-

「ぶげっ!」

「止めてください、イサオさんっ!」

ぐへっ…!

何てヤツなんだ!

「俺がイサオだ〜っ!文句あんのか〜っ!」

-ドスッ!-

ア「グフッ…!」

「あ、アヒルどの〜!?」

「む…無念です…!」

-ドサリ…-