-トタトタトタ-
「…さあ、そろそろですか!」
「じゃあ、この辺で…」
-ボトン…-
「なんか…寂しいですね…」
「そう言わないでください…また会えますよ!」
「…そうですね…また…!」
「それにしても…いない…
ここで待ち合わせのはずなんですが…」
-ぷるぷるぷる…!-
「なぁに~無視してくれちゃっててんだ~!
コラァ〜!」
ア「なっ!?」
「ほぇ!?」
-キョロキョロ-
ア「誰もいない…?」
「でも今、スゴい声がしたよね!?
ひび割れた鍋が鳴ったような声が…!」
「だぁれがひび割れた鍋だぁ〜!
このトンチキがぁ〜っ!」
「ほへっ…!?」
-キョロキョロキョロ-
ア「あっ…!」
「なんだこの子鹿は…?」
「俺がイサオだ!覚えとけコンニャロ〜!」
ア「ひどく言葉遣いが…」
「その上、態度もデカい…」
「なんだとこのヤロ〜ッ!?」
-ドスッ!-
「ぶげっ!」
「止めてください、イサオさんっ!」
ぐへっ…!
何てヤツなんだ!
「俺がイサオだ〜っ!文句あんのか〜っ!」
-ドスッ!-
ア「グフッ…!」
「あ、アヒルどの〜!?」
「む…無念です…!」
-ドサリ…-