火の山!


-トコトコトコ-

「それにしても何だったんだろうね…?

あの小屋は…」

「不思議な話ですね…

出口と思った方向が入り口だったなんて…

そんなに広い小屋には見えなかったのに」

「そうなんだよ!

全然、見かけと違うんだ!

おりぇ、相当走ったのに、

出てみたら直ぐ裏側だったからビックリして…!」

「本当に奇妙な小屋ですね…」

-ぷるぷるぷる-

「そんなこと言って、

ビビって小便チビったんじゃないのかぁ〜!」

「そんなことしないよ…!!

まったくイサオは…!」

「まあまあ、無事だったわけですし」

「そろそろ、火の山だぞ〜!

心してかかれや〜!」

「…はいはい…!

それにしてもスゴい熱だね…!」

「噂に違わぬ火山ぶり…!

私、初めて来ましたよ!」

「そうなのっ!?おりぇ二度目♪」

ア「へぇ〜!…あっ!」

「ふぇ?」

ア「今、火ギツネがっ…!」

「あっ…!」

「待てやコラ〜っ!」

「あっ、イサオ!」

-タッタッタッ!-

「待ってください!私も…!」

-トットットッ-