ご先祖さまとオリェ


「ぷはぁ~~~・・・ワシを誰だと思っとるんか・・・!?」

「・・・ハイハイ、タダの酔っ払いでしょ・・・」


-ヨタヨタ、ヨタヨタ-


・・・まったく、これだからイヤなんだ、酔っ払いは・・・!

・・・この人がオリェのご先祖さまだなんて・・・!!

「・・・まったく信じられまいよ!」

「・・・うぃ?・・・ひっ・・・く・・・ウプッ・・・!」

・・・あぁあぁ・・・こりゃあ吐くだろうなぁ・・・


-ぶるぶるぶる・・・!-


「・・・おぉ!・・・おぅおっ・・・!」

・・・やぁれやれ・・・

「・・・ぬぉんっ!!」

「ありゃ!?吐かないぞっ!?」


-ぶるぶるぶる・・・!!-


「あったりまえじゃぁ・・・!!

ワシの先祖は酒屋だぞぅ・・・!!吐いてたまるかぃ・・・」

「・・・おじさん、その立派な心構えが、

飲む前に働くとイイのにねぇ♪」

「・・・言うのぅ・・・」


ご先祖さま!?


-タタタタタタタ…!-

「ああ~やっぱり、おりぇ、オバケは苦手だ~!」

「誰だってそうだと思うよ…」

「いやぁあああああ~っ!!」

「チッチッチッ…!
人のことをオバケなんて言う前に、
あの人を見てごらんよ…」

「だ、誰を…!?」

「君のご先祖さまだよ…」

「…ほぇっ?」

「あれあれ…あの人だよ…」

-スッ…-


誰だ…あのおじさん…?


-んがぁ~っ…!!ずぴ~ぃ…!-

「…スッゴい、いびきだなぁ…」

「酔っ払ってるからだよ…」

「ええっ…!?」

-スッ…-

-ヒュイン…-


い、今…!!
ワープした…!!

…スゴいっ!!!!


-ツンツン…-

「起きて…あなたの子孫が来ていますよ…」

「…んん~っ?ワシの子孫だとぉ…?」

「君もこっちにおいでよ…」


ええ…いやだぁ…!
おっかない…!


-そろ~り…そろ~り…-


「…うはっ!お酒くさっ!!」

「ぷはっ…!ゲプ…うえ…うえぇ…」


-さ、最悪だ…!このオジサン…!-



カルマコアラ!も再び!?


-ゾクゾクッ…!!-


なんか寒気がする…!


「お大事に…」

「だ…!誰だっコイツ!?」

「僕は…カルマコアラ」


また出た…!!

いやぁ…!幽霊だ~っ!!


-タッタッタッタッ…!-

-ワシッ!!-

「お、お前!俺を置いてまた逃げようと…!」

「だってマサル!幽霊だよ!?逃げようよ!!」

「逃げなくたって…僕は何もしないよ…」


いやぁ…!!幽霊が…!幽霊が喋ったぁ…!!


「だから逃げようと…!」

「離してマサル!!逃げなきゃ!!」

「落ち着いてよ…僕は何もしないし、出来やしないからさ…
…心を読むくらいしか…それと未来の暗示とか…」

「えっ…!?おりぇ占いとか、そういうの大好き!」

「じゃあ占おうか…?」

「いや、やっぱり止めとく…!そういうの怖いし…!」

「言いたくないけどお前、アタマ…!」

「なにマサル?」

「…いや、なんでもねえ…」

-ムキピキ!-

「占われる前に、自分の未来は自分の筋肉で開くべきだぞ!
軟弱な肉体には、軟弱な心意気しか宿らない!!」

「な…軟弱…!」


…ほは…また言われた…


-ガクッ…-


「言いんだよ…彼と比較したら、誰もが軟弱に見えるさ…」

「…あ、ありがとう…慰めてくれて…」

「そんなことないよ…」

-スッ…-


あ、握手…!!


「ヨロシクね…!」

-スカッ…!-

「やっぱり幽霊だぁ~っ!!」

-ダダダダダッ!!-

「…また行っちまいやがった!!…▽◎¢★!!なんてヤツだっ!!」

「私が追いかけよう!!」

「…負けてられるかよっ!!」

-ムキピキムキ!!-

-サササササッ!-

「僕だけ置いてけぼりかぁ…」

-フワァ…-

「じゃあワープしちゃおぅ、っと…」

-フワッ…!-



ヘロン八郎太!再び!!


-ピキ〜ンッ!-


なんだろう?
この筋肉が張り裂けんばかりの音は…!?


「ゲッ…!おいっ!じっぺい…!!」

「なにっ!?」

「あいつは八郎太だ…!!」

「…えっ?源八幡太?」

「誰だそりゃ!?違うっ!あそこにいるヤツだっ!!」

「えっ…!?あっ…!!」

- ピキピキ〜ンッ! -

「あのムキムキぼでぃはっ!!」

「そうだ、ムチムチぼでぃのお前のライバル!八郎太だっ!!」

「…えっ?」

「こっちに来るぞっ!!」

- ピキピキピキピキッ! -

「ちょ、ちょっと待って…?おりぇがあの人のライバル?
いや、それ以前にムチムチぼでぃって何よ…?」

「お前、素っ裸に腰紐だけじゃないか…!
…それよりどうする!?」

「いや、それよりじゃないでしょ…?
なんてヒドイこと言うの、マサル…!」

「えっ…?何を気にしているんだ、お前?」

「…えっ?おりぇメタボじゃないよ…?」

「はっ…?何言ってるんだお前…」

「ムチムチって何さ?
あの人のムキムキと比較されるおりぇの気持ちになってみてよ…?」

- ピキピキピキ! -

「失礼、ムキムキとは何だろうか?」

「ぎゃあ!筋肉が眩しすぎる!!」

「お前が時間を取らせるからだぞっ…!?」

「ムキムキとは、違う可能性を秘める」

- ピキピキピキピキ… -


か、体が小さく、タイトになっていくぞ…!?
…それも劇的だっ!


- ピキピキピキピキ… -

「…ほっ、ホッソリ…!!」

「…ホソマッチョ!!」


…ど、どうなってるんだっ、この人!?


- パキッ! -


いやぁ…関節を鳴らす姿が怖い…!


「私は八郎太。君の名前は…
…君は妙にふっくらとしているな」

「えっ…!」

「ほら見ろ!」


- ガ〜ンッ!! -


「そんな…」


- しょボ〜ン… -


「もっと体を鍛えた方が良いぞっ!!」

「…はい…」


- ガックシ…! -


「ハハハハハハハッ!」


- ジロリ…!! -


「いや、ははは…」


おりぇ…むちむち…


- ガクッ…! -



トレ〜スィ〜モンキ〜、マサル♪


-すたたたたたたたたっ…!-

「はぁはぁ…ここまでくればもう大丈夫…!」

「きゅいきゅい♪」

「あっ、ゴン太♪もう大丈夫だよ♪」

「きゅい♪」

-スッ-

「それはオメデたいこったな…!」

「…うわっ!」

-ガバッ!クルッ!-

「…ま、マサルじゃまいの!?なんでここに…!?」

「…」

「ま、マサル…!?」

「…さっき、会ったよな?」

「…えっ!?ウソっ!?」

「きゅい♪」

「ええっ…!?」

-ガクッ…-

「どうしたのマサル…!そんなにうなだれて…」

「…いや…」

「きゅいきゅい♪」

-ぴょん!-

「きゅきゅきゅ♪」

-ぴょこぴょこぴょこ♪-

「…ありがとよ、なぐさめてくれて…」


なんだかマサルとゴン太、仲イイな…♪


「どうしてここがわかったの?」

「…これでもな、一応のこと、火ギツネの居場所がわかるんだよな…」

「ええっ!?なんで!?」

「そりゃあ俺が 'トレーシーモンキー' だからさ」

「グレーシー・モンキー!?
なにそれ!クロン・グレーシーみたい!」

「…それは柔術家だろ…」